
キャスター角とは、前輪を横から見たときにフロントフォークがどれくらい斜めになっているかを表したもの。
詳しくはフロントフォークの延長線(=a)と地面の交点から垂直線(=b)を引き、直線aとbから出来る角度のことをいいます。
キャスター角が大きい、即ちフロントフォークが寝ると直進性が安定しますがハンドリングが重くなります。
キャスター角の角度が大きいほど、キャスター角大になります。
- キャスター角が小ない程、クイック/オーバーステア傾向になります。
- キャスター角が大きい程、マイルド/アンダーステア傾向になります。
自転車のフロントフォークの角度と1輪車の関係が分かりやすいでしょう。
1輪車がキャスター角/小です。普通の自転車がキャスター角/大です。
1輪車は小回りがきくが直進性は悪い、普通の自転車は小回りは悪いが直進性は良いと言った感じです。
キャスター角が大きいバイクはアメリカン・モデルのバイクによく見られます。
逆にキャスター角が小さい、即ちフロントフォークが立つと小回りがききやすくなる一方で直進性が落ちます。
レース用バイクや、かつてブームだったレーサー・レプリカがこのタイプになります。
メーカーでは、そのモデルに合った小回りと直進性のバランスを持たせるべく、最適なキャスター角を考えて作るのです。
- 画像:http://www.harley-davidson.com/ja_JP/Motorcycles/1200-custom.html